CPU 性能比較

インテル・ペンティアム4

Intel Pentium 4

インテルが作り出した「Pentium CPUとしての最終形」がPentium4。様々な工夫と新技術を取り込んだPentium4だったけれど、結局は「ガンガン消費する電力」と「歯止めのかからない高熱」がアキレス腱となり、現行のCoreシリーズに置き換えられる事となる。

 

Pentium4CPUの出だしの売りは「NetBurst」アーキテクチャ。大きめのLevel2キャッシュと余裕を持たせたFSB(フロント・サイド・バス)が特徴で、パソコンの活用に欠かせないものとなりつつあったインターネット上を行き交い始めたビデオやオーディオデータへの対応強化がマーケティング的なポイントだったように記憶している。

 

また、相変わらず継続中だった「ギガヘルツ戦争」を意識してか、CPU性能比較でとにかく勝ち抜くため、動作周波数の高クロック化が容易なようにも設計されていた。Pentium4の2.8GHz版は一時期、高速パソコンの代名詞的な存在ですらあった。

 

更にCPU性能比較をする人々にとって注目だったのが「HT(ハイパースレッディング)」の装備。今から考えるとCPUがデュアルコア化される前段の工夫だけれど、当時は「HT」は速いとの盲目的な信仰すら広がった。

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