CPU 性能比較

インテル・アトムCPU

インテルCPUの中で、『パソコンというより、もともとは携帯電話用』として設計された小さな巨人CPU。発表は2008年3月2日。

intel atom n270 z520

 

Pentium、Coreシリーズでも低電圧版、低消費電力化、TDPの厳格化などに取り組んできたインテル。「ウルトラ・モバイル・PC」や高機能化する携帯電話への対応を主眼に「インテル・アトムCPU」が生み出された。

 

昔懐かしいインテル80386(ペンティアムになる二世代前)CPUで採用されたIA-32というCPUアーキテクチャの登場はパソコンの処理能力をそれまでの16Bitベースから32Bitベースへと飛躍的に押し上げた。以来、基本はこのIA-32というCPU設計のルールに則った(あるいはその拡張版)が次々にリリースされる事になる。

 

ところが、「CPUは大きくなる」わ、「消費電力は上がる」わ、「加熱でCPUが暴走したりシステムがシャットダウンする」という様々な問題が頻発する事になる。処理能力とのトレードオフじゃ済まない状態に・・・・。

 

これじゃ90年代中盤から盛り上がりを見せていた「モバイルPC」や「ネット対応携帯」への搭載は絶望的・・・・。で、様々な技術チャレンジの結果として生まれたCPUが「Intel Atom」というわけ。

 

どの位凄いかは別ページに詳細するとして、Atom CPUの凄さは「小ささ」と「強烈な低消費電力」に尽きる。

 

AtomのCPUダイ・サイズは25平方mm・・・・って一辺が5mmしかない。こんなCPUでWindowsXPもVISTAも、僕のテストだとWindows7だって動いちゃう。

しかもAtomの熱設計電力値は0.6〜2.5Wって・・・・モバイル用Core2Duoの1.8GHz版は35W(!)だよ・・・・。比較にならない・・・・のは明らか。

 

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