TDP(熱設計電力)
CPUの性能向上の為、PentiumやAthlonなどのCPUは高動作周波数路線をひた走ってきた。結果、CPUの演算能力は上がり、そのCPU処理能力を使って「昔はできなかった事」がどんどん可能になった。
反面、高動作周波数路線(エンジンの高回転化路線)はオーバーヒートという物理的な問題を引き起こしました。この「CPUのオーバーヒート状態」を緩和する為に巨大なヒートシンク(放熱器)や大型のファンを装着するCPUが増えるに当たって、インテルやAMDが着手したのが「オーバーヒートしない(熱をあまり放出しない)CPU設計」です。
TDPはこれを数値化した尺度。通常はTDP=X.Xw(ワット)と表記し、数値の低い方が方熱量が少なく、結果的にシステム全体の消費電力も低くなるというエコな指標がCPUのTDP値なのです。
TDP 関連エントリー
- CPU動作周波数
- CPUの動作周波数、どこまで知っていればCPU性能比較ができる?
- フロント・サイド・バス
- キャッシュメモリを活かすも殺すもFSBとのバランス次第!
- キャッシュ・メモリ
- キャッシュメモリ、高Ghz化するCPUの性能を活かす高速メモリ。CPU性能比較のポイントです。
- L2キャッシュ
- L1(レベル1)よりはCPUから離れているけれど、容量を稼げる便利なキャッシュ・メモリ。
- TDP
- 「高性能CPU」=「高発熱CPU」だから大事な発熱量の指標。省エネCPUのデザイン基準にも。
- 製造プロセス
- もはやCPU内部の配線は「原子レベル」のサイズで行われています。
- プロセッサ・ナンバー
- タイプが枝分かれしすぎてCPU比較が混乱してきたら、プロセッサナンバーで整理しよう。
- CPUダイ
- CPUダイ・・・・ってよく言われるけれど何?
- CISCとRISCアーキテクチャ
- CPUアーキテクチャでも大事なCISCとRISCの違いをおさえよう